Scientific Reports に論文が掲載されました。
Mothers’ interoceptive sensibility mediates affective interaction between mother and infant.
Scientific Reports, 12, 6273 (2022).
Ayami Suga, Yosuke Naruto, Venie Viktoria Rondang Maulina, Maki Uraguchi, Yuka Ozaki & Hideki Ohira
子育て中の母親における間受容感覚(interoceptive sensibility)の役割に着目し、母子相互作用と母親の幸福感の関連性をどのように媒介するかを、経験サンプリング法(ESM)を用いて検討した研究です。生後2-8ヶ月の乳児とその母親がペアで参加し、スマートフォンのアプリケーションを用いて、母親と乳児の日々の感情や生理状態を1か月間記録しました。母子相互作用の促進には、母親から乳児への歌いかけ(infant directed singing: IDS)が用いられました。その結果、IDSは母子の相互作用と肯定的感情を促進し、母親の生理的覚醒を高めることが示され、間受容感覚がその効果を媒介していることが示唆されました。
第一著者の菅文美さん(ユニ・チャーム株式会社 共生社会研究所)、そして大平英樹先生(名古屋大学)を始めとする共著者の方々との協力&努力が実り、こうして論文を刊行できたことを嬉しく思います。
*この研究は、ユニ・チャーム株式会社 と 東洋大学 の産学連携共同研究の一環として行われました。
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