【日時】2021年3月22日(月)15:00~
【登壇者】 沓澤岳(東洋大学大学院・産業技術総合研究所)
尾崎由佳(東洋大学)
安藤清志(東洋大学)
【場所】オンライン開催(Zoomミーティング)
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【スケジュール】
15:00 開会
15:10 沓澤岳
絵文字が示す感情状態の解釈に関する検討 ―新たな感情測定指標としての可能性を見据えて―
16:00 尾崎由佳
経験サンプリング法を活用した介入の試み ―スマートフォンを通じて自制心を養う―
16:50 安藤清志
ごあいさつ ―社行研の過去・現在・未来―
【発表要旨】
絵文字が示す感情状態の解釈に関する検討 ―新たな感情測定指標としての可能性を見据えて―
沓澤岳(東洋大学大学院・産業技術総合研究所)
昨今のスマートフォンやSNSの普及に伴い,日常の中で“絵文字😁”を目にする機会が増加している。近年絵文字は,単なるコミュニケーションツールとしてだけでなく,心理学の研究などにおいて感情の測定指標としても用いられ始めている。しかし,これまでの研究では,捉えられた感情の強度が限定的であった可能性と,既存の感情状態尺度との関連性が不明な点が指摘できる🤔。そこで,これらの点を解決するための調査研究を実施した。本発表では,この調査の結果を報告し,絵文字が経験サンプリング法(ESM)などに用いる新たな感情測定指標となりうる可能性について述べる🤩。
経験サンプリング法を活用した介入の試み ―スマートフォンを通じて自制心を養う―
尾崎由佳(東洋大学)
コロナ禍の影響により、介入研究を実施しづらい状況になっています。しかし、こうした状況だからこそ、人々の揺れ動く心の状態をいかにして知るか、どのようなサポートの手を伸ばすことができるかについて、ぜひ考えたいと願っています。
今回の発表では、スマートフォンを通じた経験サンプリング法(ESM)を介入ツールとして用いた試みを紹介します。たとえば、4回×5日間にわたって日常生活におけるセルフコントロール(自制)の失敗について尋ねた研究では、大小さまざまな失敗経験および感情変動が記録されたばかりではなく、2つの介入効果(①内的状態への気づきが高まった、②特性セルフコントロール尺度得点が改善した)も示されました。
また、経験サンプリング法のために開発されたソフトウェア exkuma も紹介します。(参照 https://www.yukaoz.com/exkuma)
多くの方のご参加をお待ちしております。
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社会行動研究会HP:https://sites.google.com/site/skksociety