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Tutorial

exkuma ではじめる経験サンプリング法

はじめに
3.0 はじめに

プロジェクトの作成(設問作成)が終わったら、次にプロジェクトの設定を行います。

プロジェクト画面の左上にあるメニューボタン(三本線のマーク)を押すと、ドロップダウン・メニューが表れますので、ここから「プロジェクトの設定」をクリックしましょう。

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3.1. 基本設定

​「プロジェクト設定」のページ上部には「基本設定」が、下部には「応用設定」がそれぞれ表示されています。まず、「基本設定」の方から始めましょう。何も手を加えないデフォルトの状態では、下図のように設定されています。

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​ここで設定できる事項は以下のとおりです。

登録ページのロゴ: 回答者が調査に参加する際には、まず登録リンクもしくはQRコードを通じてURLにアクセスします。アクセスすると、回答者IDとしてメールアドレスを登録する画面が開きます。(ただし、応用設定において「登録不要」とある調査の種類を選択した場合は、メールアドレス登録をせずに調査回答ができます)この登録画面のトップに表示される画像を設定できます。調査テーマやタイトルに関連したイメージを作成し、ロゴとして表示されるように設定すると良いでしょう。

調査タイトル: 回答者がブラウザ上で調査回答をするときに、タブ/ウィンドウの上部に表示されるタイトルです。調査テーマや実施者の情報をここに入れておくと良いでしょう。

調査回答完了時のメッセージ: 回答者がすべての設問に回答し終わったときに、画面に表示されるメッセージです。

調査リンクの有効期限が切れたときのメッセージ: このメッセージが必要になるのは、応用設定において「経験サンプリング調査」を選択し、さらに「シグナルがタイムアウトするまでの時間」を設定したときだけです。シグナルが送信されてから一定時間が過ぎると、回答者がスマートフォン上で「回答を始める」をタップしたとしても、調査設問は表示されません。その代わりに,ここで設定したメッセージが表れるしくみです。

登録の開始日: 回答者の調査参加登録がオープンする日時を設定できます。デフォルトでは「すぐに開始」が選択された状態になっています。この場合、登録URLリンクもしくはQRコードを入手した人は、いつでも登録ページにアクセスし、参加登録ができます。(まだ調査を開始する準備ができていない段階では、不用意にリンクやQRコードを配布・公開することは避けましょう。)「すぐに開始」の選択(チェック)を外して開始日を設定した場合、設定した日時になるまでは,登録ページにアクセスしたとしても「この調査はまだ開始していません」というメッセージのみが表示され、登録することができない状態になります。

登録の終了日: 回答者の調査参加登録がクローズする日時を設定できます。デフォルトでは「無期限」が選択された状態になっています。この選択(チェック)を外して終了日を設定した場合、設定された日時が過ぎると,登録ページにアクセスしたとしても「この調査はすでに終了しました」というメッセージのみが表示され、登録することができない状態になります。もし、参加者が新たに登録することを直ちにストップしたい場合には、この終了日の欄に過去の日時を設定してから「基本設定の変更を保存」をクリックしてください。新たな登録ができない状態(「この調査はすでに終了しました」メッセージ表示)になります。

位置情報の記録: 回答時点での位置情報を記録することができます。デフォルトでは、記録しない設定になっています。ここで「記録する」にチェックを入れると、データセットに回答時点での位置情報が記録されるようになります。ただし、スマートフォンの位置情報サービス利用について、回答者の許可を得ることが必要です。具体的には、スマートフォン上で回答を始める際に、位置情報サービス利用の可否をたずねるポップアップが表れ、「"exkuma.com"が現在の位置情報を利用します。よろしいですか?」と尋ねます。ここで回答者が許可した場合のみ、位置情報がデータセットに記録されます。許可しなかった場合には、位置情報のデータは空欄となります。基本的に、同じブラウザを使用してexkuma.comの調査に繰り返し回答する場合には、初回で設定したサービス利用の許可/不許可がそのまま引き継がれます。許可→不許可へ、あるいは不許可→許可へと変更したい場合は、ブラウザのキャッシュを削除する必要があります。キャッシュ削除の方法はこちら<外部サイト>をご覧ください。)

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上図の例は、①登録ページにロゴ画像が表示される、②調査回答ページのタブに「プロジェクトEX(東洋大学)」と表示される、③登録の開始日と終了日を指定、④回答時の位置情報が記録されるという①~④の設定を済ませたときの様子を表しています。

これらの設定ができたら、必ず「基本設定の変更を保存」をクリックしましょう。ボタンの下に「変更が保存されました」というメッセージが表示されたら、設定完了です。

基本設定は、何度でも変更可能です。当該のプロジェクトに回答者が参加登録をした、もしくは調査回答を始めた後でも、基本設定の内容を変更し、保存することができます。

基本設定
3.2 応用設定
3.2.1 プロジェクトの種類を選ぶ

「応用設定」では、プロジェクトの種類を選択できます。下図のように、種類の一覧のなかからひとつを選ぶようになっています。表トップの注意書き(赤字)にあるように、種類を選択して「保存」したのちに、誰かひとりでも回答者として登録されると、それ以降は種類の変更ができなくなりますので、気を付けましょう。(もし回答者の登録後に応用設定の変更が必要となった場合は、プロジェクトのメニューから「プロジェクトを複製」を選択し、新たなプロジェクトとして設定しなおしてください。)

プロジェクトの種類は、​デフォルトでは「単一回調査:オープンアクセス(登録不要)」になっています。

​以下では、各種類の調査の特徴や、使い分け方について説明します。

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プロジェクトの種類は、大きく分けると4つあります。単一回調査、複数回調査、編集可能な調査、経験サンプリング調査です。

これら4種類の中で、さらに3つの登録パターン<オープンアクセス(登録不要)/オープンアクセス(メールアドレス登録)/クローズドアクセス(事前登録制)>に分かれていますが、これらの違いについては、次ページの回答者の参加登録をご覧ください。

以下では、各種類のプロジェクトの特徴を説明します。

単一回調査: 調査対象者1名あたり1回のみ回答するというタイプの調査です。ワンショット調査と呼ばれることもあります。

複数回調査: 同一の調査対象者が繰り返し回答できるタイプの調査です。回答タイミングを知らせるシグナルは送られません。出来事ベースの経験サンプリング調査(特定の出来事を経験したときに調査対象者が自発的に調査にアクセスする形式)を行う場合には、これを選択するとよいでしょう。ID番号で個人を識別しながらデータを紐づけていくので、追跡調査や縦断調査にも使用できます。初回の調査回答時にはメールアドレスの入力を求められ、その時点で個人のID番号が割り当てられます。2回目以降、メールアドレス入力は求められませんが、同じ端末から同じブラウザをつかって回答し続けるかぎり、最初に割り当てられた個人ID番号が自動的に記録されます。(新たなブラウザから調査にアクセスした場合には、メールアドレスを入力する画面が表れます。ここで初回に登録したアドレスを入力すれば、ひきつづき同じ個人ID番号が割り当てられます。)

編集可能な調査: 同一の調査対象者が繰り返し回答できるタイプの調査です。調査期間中に設問を再編集して、新たなメッセージや設問セットに作り替えることができます。編集後、登録済みの回答者にあててシグナル(調査URL入りのLINEメッセージ)を送信し、閲覧・回答を求めます。設問セットを変えながら複数回の調査回答を求めるような場合や、登録された対象者にあててメッセージを更新したことをお知らせしたい場合(メッセージボード機能)などに使います。複数回調査と同様、初回のみメールアドレス入力が求められますが、その後の回答データには個人ID番号が自動で記録されます。

経験サンプリング調査: 調査対象者にあてて数回×数日間にわたってシグナル(調査URL入りのLINEメッセージ)を送り、回答タイミングを知らせます。複数回調査と同様、初回のみメールアドレス入力が求められますが、その後の回答データには個人ID番号が自動で記録されます。シグナルを送るタイミングは、決まった時刻をあらかじめ設定するか、あるいはランダム(無作為)な時刻をシステム側が自動的に設定するかを選択できます。シグナル設定のしかたについては、このあと詳しく説明します。

応用設定
プロジェクトの種類
3.2.2 シグナルを設定する

​プロジェクトの種類として「編集可能な調査」もしくは「経験サンプリング調査」を選択した場合、参加登録(メールアドレス登録とLINE登録)を行った回答者にあててシグナル(回答タイミングを知らせるLINEメッセージ)を送信できます。この機能を利用するにはLINEチャネルの設定が必要です。以下、その設定のしかたについて説明します。

*事前にLINEチャネルを作成しておくことが必要です。まだ作成していない場合は、「LINEチャネルを作成する」を参照し、LINE公式アカウントを設定してexkumaと連携させるところまで、ひととおりの手続きを完了させておきましょう。

3.2.2.2 即時にシグナルを送る(編集可能な調査)

「編集可能な調査」を選択すると、調査期間中に設問を再編集して、新たなメッセージや設問セットに作り替えることができます。編集後、参加登録(メールアドレス登録とLINE登録)をした回答者にあてて、シグナル(調査URL入りのLINEメッセージ)を送信し、閲覧・回答を求めます。シグナルを送信するときには、まずプロジェクトのページからメニューボタン(画面左上の三本線のマーク)をクリックし、表示されたドロップダウンメニューの中から「シグナルを送る」を選択します。これまでにこのプロジェクトに参加登録した回答者のメールアドレスと、割り当てられたID番号が表示されます。この回答者リストの中から、シグナルを送信したい相手にチェックをつけて、「シグナル送信」をクリックします。送信先の件数を確認するためのメッセージが表示されます。(「以下の回答者数にLINEシグナルを送ろうとしています。 (#) 警告:シグナルを送信すると、LINEアカウントに料金が発生する場合があります。」というメッセージのうち、#の部分に送信件数が入ります。下図の場合は送信先が4件なので、(4) と表示されます。送信先の件数を確認し、修正したい場合は数が正しければ「シグナル送信」をもう一度クリックしてください。「あなたのLINEシグナルはキュー(送信待ち列)に入っており、2分以内に送信されます。 」というメッセージが表示されたら、送信成功です。ここから2分以内に回答者のLINEアプリにメッセージ(調査ページのURLリンク入り)が配信されます。

*1か月に1,000通以上のシグナルを送ろうとする場合は、LINE公式アカウントにおいてフリープラン(無料)からライトプラン(15,000通/1か月5,000円)もしくはスタンダードプラン(45,000通/1か月15,000円)にアップグレードする必要がありますので、ご注意ください。このLINE料金についての詳細はこちら<外部ページ>をご覧ください。

​*配信タイミングの予約はできません。毎回、手動で送信します。

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3.2.2.3 固定された時刻にシグナルを送る(経験サンプリング調査)

​一日のうち決まった時刻にシグナルを送りたい場合は、シグナル設定において「固定された時刻」を選択しましょう。

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リマインダー送信までの遅延時間: 初回のシグナルを送ってから一定時間後に、未だ調査URLにアクセスしていない回答者に宛てて、二回目のシグナルを送ることができます。これを「リマインダー」と呼びます。このリマインダーとしてのLINEメッセージの内容は、初回のシグナルと全く同じです。これは回答忘れを防ぐためのしくみであり、設定することによって回答率を一段と高めることができます。上図①の部分で、初回シグナル後に何分間アクセスが無ければリマインダーが送られるという遅延時間設定ができます。ここに「0」と入力すると、リマインダーは一切送信されません。

シグナルを送る日数: 上図②の部分で、1名の回答者に対して連続して何日間のシグナル送信を行うかを設定できます。参加登録(メールアドレス登録とLINE登録)が完了した翌日から「1日目」としてシグナル送信が始まります。例えば、ここで日数を「3」と設定した場合、月曜日に参加登録を行った回答者は、火曜日(1日目)・水曜日(2日目)・木曜日(3日目)にわたってLINEメッセージを受信することになります。ここに「0」と入力すると、送信期限が設定されず、シグナルは毎日送信され続けます。

シグナルがタイムアウトするまでの時間: 上図③の部分で、初回のシグナル(リマインダーではない)が送信されてから、調査URLにアクセスして回答を始めることのできるタイミングがいつまでなのかという時間制限を設定できます。ここで「30」と設定した場合、初回のシグナルが9:05に送信されたら、9:35まではLINEメッセージに記載されたURLにアクセスして回答を始めることが可能です。それ以降になるとタイムアウトとなり、「回答を始める」というボタンをクリックしても設問は表示されません。そのかわりに基本設定において「調査リンクの有効期限が切れたときのメッセージ」として設定した文章が表示されます。(例:「このリンクは時間切れにより無効になりました」)

​設定された時刻: 上図④の部分で、何時何分にシグナルを送信するかを設定できます。「時刻を追加」をクリックするたびに、設定した時刻が⑤に表示されます。この例では、1日のうち9:00、12:00、15:00の送信がすでに設定されており、④において「時刻を追加」を押せば18:00も追加されるという状況が表されています。各時刻の右に表示された「削除」を押すと、その時刻について設定を解除することができます。

3.2.2.2 ランダムな時刻にシグナルを送る

​1日のうち(決まった時刻ではなく)ランダムに設定された時刻にシグナルを送信したい場合は、シグナル設定において「無作為な時刻」を選択しましょう。

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開始時刻・終了時刻: 上図①の部分で、シグナルが送信される時間帯を設定できます。ここで設定した開始時刻から終了時刻までの間のランダムなタイミングで、決められた数のシグナルが送られるようになります。

1日あたりのシグナル数: 上図②の部分で、1日あたり何回のシグナルが送られるかを設定できます。ランダムな送信時刻設定を用いるESM調査では、慣例的に、1日あたり3回~7回程度で設定することが多いようです。

次のシグナルまでの最小間隔(分): 上図③の部分で、1日の中で、ひとつのシグナルが送られてから次の送信までに、最低でも何分間のインターバルを空けるかを設定します。1日あたりのシグナル数にもよりますが、約60~120分以上の間隔を空けることが多いようです。

リマインダー送信までの遅延時間:上図④の部分で、初回シグナル後に何分間アクセスが無ければリマインダーが送られるという遅延時間設定ができます。必ず、次のシグナルまでの最小間隔(③)よりも小さい数字を入力してください。ここに「0」と入力すると、リマインダーは一切送信されません。詳細は、固定された時刻にシグナルを送る場合と同じです。
シグナルを送る日数: 上図⑤の部分で、1名の回答者に対して連続して何日間のシグナル送信を行うかを設定できます。詳細は、固定された時刻にシグナルを送る場合と同じです。
シグナルがタイムアウトするまでの時間: 上図⑥の部分で、初回のシグナル(リマインダーではない)が送信されてから、調査URLにアクセスして回答を始めることのできるタイミングがいつまでなのかという時間制限を設定できます。詳細は、固定された時刻にシグナルを送る場合と同じです。

上記の設定をひととおり終えたら、「シグナルのランダム化を試す」ボタンを押しましょう。

設定にしたがってランダム化された送信時刻(サンプル)が表示されます。ボタンを押すごとに更新されますので、異なった送信時刻リストが表示されます。何度か試してみて、想定したとおりのバラツキ具合いで送信時刻が分布しているかを確かめてください。もし分布の偏りが気になるようなら、1日あたりのシグナル数や、次のシグナルまでの最小間隔を見直して、設定を変更してからもう一度試してみることをお勧めします。

​下図は、9:00~21:00の間で1日4回、最小間隔120分で設定した場合の送信時刻リスト(サンプル)です。回答者が1名登録するごとに、ランダム化された時刻設定が行われますので、それぞれが異なった送信時刻でシグナルを受け取ることになります。

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3.2.2.3 シグナル送信件数の確認

​シグナル設定を確定させる前に、1か月間にシグナルが送信される予定件数の「総数」を必ず確認しましょう。リマインダーも送信件数としてカウントされますので、気を付けてください。

たとえば、1日4回×5日間のシグナル(リマインダーあり)を送信するESM調査を200名の回答者を対象に行った場合:

4 × 5 × 2 × 200 = 8,000 シグナルが必要となります。

​LINE公式アカウントのデフォルト設定(無料)で送ることができるシグナル数は、1か月あたり1,000通までです。

1か月に1,000通以上のシグナルを送ろうとする場合は、LINE公式アカウントにおいてフリープラン(無料)からライトプラン(15,000通/1か月5,000円)もしくはスタンダードプラン(45,000通/1か月15,000円)にアップグレードする必要がありますので、ご注意ください。このLINE料金についての詳細はこちら<外部ページ>をご覧ください。

3.2.2.4 LINEチャネルを選択する

シグナルの送信タイミングの設定が完了したら、最後にLINEチャネルを選択します。シグナル設定の欄の下に「LINE設定」が表示されています。こちらのドロップダウンメニューを開くと、「LINEチャネルを作成する」において作成済みのチャネルが表示されます(チャネル名とベーシックIDの組み合わせ)。ここから、使用するチャネルを選択します。

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​シグナル設定とLINE設定が完了したら、忘れずに「応用設定の変更を保存」をクリックしましょう。「変更が保存されました」というメッセージが表示されれば、完了です。回答者の登録が始まるまでは、何度でも変更して保存することが可能です。ただし、回答者がひとりでも参加登録すると、それ以降は変更が出来なくなりますので、気を付けましょう。

以上で、プロジェクトの設定が完了しました。次に、回答者の参加登録について説明します。以下のNextボタンを押してください。

シグナル設定
固定された時刻
ランダムな時刻
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